2021年を終えて 上半期レポート 1学期
校内で行われた小学生対象の帝京中学校オープンスクールを終え、このまま校外でのイベントが出来る日がいつくるのだろうかという不安の中、硬式野球部活躍のお蔭で今年度初めての校外イベントの日が訪れました。
8月1日(日)に行われた第103回全国高校野球選手権東東京大会準決勝での応援です。やっと応援に行ける日が来た。そして、その会場がなんとあの東京ドーム。夢のようなチャンスをいただきました。
東京ドームでの応援は生徒にとっても教員にとっても初体験でした。
当日は22ゲート前にて集合、即検温という流れで行っていたのですが、夏の暑さに思わぬアクシデントが起きました。まずは教員2人の計測と非接触型の体温計で額を計測中、37.5℃を超えたアラーム音が・・・。朝の計測では平熱だったのにと慌てていたのですが、日陰で落ち着いて測ってみてと言われ「ああ、炎天下の暑さに反応したのね」と、我に返りました。改めて日陰に移動して2度、3度計測したところ、無事に平熱だったので生徒たちの計測がスタートできました。検温表を提出し、回転扉から入れないスーザフォンやバリトンサックスなどの大きい楽器組は、関係者入り口より、その他の楽器は回転扉から入場し、ドーム内へ。球場内は涼しく快適で1年間の応援ブランクのある吹奏楽部にとっては暑さとの戦いがないのが大きな救いとなりました。試合前、ノックの音とともに球場に響きわたる吹奏楽部の演奏を聴きながら目頭が熱くなりました。結果は4対2と惜しくも敗退してしまいましたが、野球応援の「バトン」はなんとか繋ぐことができました。野球部の皆さん、関係者の皆様、そして生徒たちのフォローに駆けつけてくれた吹奏楽部卒業生の皆様本当にありがとうございました。
本来生徒たちがイベント後に自分たちの思いを交えながらイベントの様子をお伝えするのですが、年度初めはコロナ感染予防を考えながら、色々なことを我慢しながらその中で演奏することに精一杯の日々だったため、2021年を振り返る副顧問よりのレポートとさせていただきました。
一つ一つのイベントでの失敗・成功の経験を通して「先輩から後輩への受け継ぎ」、「一期一会を通して人間としての成長」、「感謝の心」など生徒たちはたくさんのことを学んでいきます。
3年生は昨年度の数少ない校内行事の中でも上級生としてしっかり成長していて後輩をリードしてくれました。2学期も受験を早期に終えた生徒たちが部活動に力を注いでいます。
1,2年生は校外イベントの再開によって「自分たちがジャズを楽しむ」から「お客さんとともに楽しむジャズ」をやっと体感することができました。
コロナ渦の中、おしゃべりしたい気持ちを我慢して、昼休み机を合わせずに一人一人黙食で過ごしています。「WITH コロナ時代」に生徒たちは自分たちがやりたいことをやるために本当によく努力しています。生徒たちは今できることに精一杯取り組んでいます。
依然予断は許さない現状ではありますが、ありがたいことに2学期はジャズ演奏での校外イベントに参加する機会をたくさんいただくことができました。これからも感染予防を徹底しながら、生徒たちが成長していくサポートをしていければと思っております。
今後とも帝京高校Swinging Honey Bees をよろしくお願いいたします。
副顧問 明石美千子