第44回定期演奏会
3月22日(金)に北とぴあつつじホールにて、帝京高校吹奏楽部第44回定期演奏会「TeikyoJazz Night 2019」を行いました。今回は会場づくりなど、全て自分達で作っていくということで今までの演奏会以上に準備も大変で、想いの強い本番となりました。
さらに私達1年生は初めての定期演奏会でした。入部してから1年、色々なイベントに出させていただき、様々な体験をしました。その中で素敵な方々との出会いもたくさんあり、私達1年生にとってどれも初めてで新たな発見の連続でした。
1年間の集大成となった定期演奏会。
大変だったこと、嬉しかったこと、いろいろあった1年間の想いを込めて挑んだ定期演奏会では、十分に練習の成果が発揮できたかと思います。
1年生バンドの演奏では仲間の成長を感じ、のらせていただいた先輩バンドでの演奏では、先輩方と演奏できる嬉しさ、楽しさを改めて感じました。今回の定期演奏会で1年のゴールは迎えましたが、これから私達が主体となっていきます。今回の反省を活かして来年の定期演奏会までまた1年、もっと大きく成長していきたいと思います。
今後ともよろしくおねがいします。
Report:1年バンマスSax カタリス
私は今回二度目の定期演奏会でした。去年は初めてだったこともあり分からないことだらけであたふたしてしまいましたが、今回はしっかり後輩をひっぱっていけるようにと気合を入れて臨みました。
私たち中学生は「Beyond the Sea」を演奏しました。この曲は交流会でも吹いており、その時は私がソロを担当しました。定期演奏会では中学3年の先輩がソロを担当しとてもすばらしい演奏をしていました。私も先輩みたいに堂々と上手に観客の前で吹いてみたいと思いました。
今回で三年生と一緒に吹けるのは最後なので精一杯この日まで練習してきました。本番前、少しの緊張と不安がありましたが、今までの練習の成果を聴いてもらおうと全力で吹きました。結果は力みすぎたせいか少し失敗してしまいましたが、今までで一番楽しい演奏が出来たので良かったです。
次年度は私が中学三年生となります。また、新入部員が入ってきてくれると思います。しっかりと後輩を支えていけるようそして、先輩のように吹けるようこれからも練習を重ねていきます。
Report:中学2年Sax るんるん
今回の定期演奏会は私にとって2回目で、先輩方を送り出すのも2回目の経験となりました。
私は1回目の定期演奏会の時は先輩方の成功のお手伝いを出来るように、とばかり考えて望んだ記憶があります。お世話になった先輩方がいなくなってしまうのはとても寂しかったし1年生らしく定期演奏会に望んでいたと思います。
2回目となったこの定期演奏会では、1年生の時の気持ちとは明らかに変化がありました。この1年で先輩方の仮引退の時期に芽生えた、バンマスとしてバンドを引っ張っていかなくてはいけない責任感や、私たちのバンドでいただいた賞、1年間の集大成を見せるんだという気持ちを背負っての出演になりました。2年間という帝京高校での部活動で1番お世話になった先輩方の姿は最後までかっこよくて、尊敬ばかりで、引退してしまうことが不安で仕方なかったし、とても寂しい思いでした。それと同時に、去年とは違うこれからの部活動で最高学年となるプレッシャーを感じつつ、先輩方が安心して私たちに引き継げるように、頼もしい姿を見せたいなという思いが大きく、それを演奏で表現出来た良い定期演奏会だったなと思います。
先輩方から学んだ事を生かし、まだまだ未熟な私もこれから成長して最後の1年を全うし、これまでの先輩方のように胸を張って清々しく、来年の定期演奏会を迎えられるようにこれからの活動に励んでいきます。2年間本当にありがとうございました。
Report:2年Tp めーぷる
当日は平日にも関わらず多くの方々に足をお運びいただき、大変嬉しく思います。満員で会場びっしりにお客様がいらっしゃりステージから見た景色に胸が熱くなりました。ご来場いただいた方々、並びに開催にあたりお力添えいただいた全ての皆様に御礼申し上げます。誠にありがとうございました。
今回のステージは例年とは場所が異なり、セッティングに加え音響といったステージ環境も自分達で設営しなければなりません。例年に比べ自分達で管理するコードや配線の数は膨大です。そして2年生が学年行事により準備時には不在のため、経験のない場所で、限られたメンバーで各々の仕事をこなす必要がありました。そのため1・3年生は入念な打ち合わせ、搬入口や経路の確認を繰り返して挑みました。おかげで前日や当日に変更点が出ても臨機応変に準備対応することができました。
ステージ設営が終わり、メンバーも全員集合して、お昼ご飯で活力をつけるとこまでは順調に進みましたが、リハーサルから開場開演まではドタバタでした。セッティングが予定のものと変更点が多く、動線確保、ラテン楽器の設置が困難で開場5分前までステージではリハーサルが続いておりました。しかしここでの入念な確認があったおかげで当初に比べ変更点が多い環境でも本番はスムーズに進行できたのだと思います。
本番は全21曲、二時間ほどお送りしましたが、その時間は驚く間もないほど短いものでした。あまりにも速く進行するため「あの時」を噛みしめることができず、出演している曲が少ない私はただただ舞台袖から演奏するメンバーを見つめていただけのようにも思います。正直、本番のことはあまり覚えていません。時間が過ぎただけのようにも思えますが、ただただその時間をみんなとおもいっきり楽しんでいたことだけはよく覚えています。ステージから見たお客様の光景も覚えています。最後ということは常に念頭にありましたが、寂しい、終わって欲しくないという想いはなく、素直に最後の時間を楽しむことが出来ました。中には私達3年生とのラストステージということで涙を流してくれた後輩もいました。自由奔放で変わり者の多い私達のためにこの一瞬に想いを込めてステージにのってくれたと思うと感謝しかないです。
私はバンマスという立場でありながらどのメンバーよりもこの1年、このバンドに携わった時間は短いです。いなかった分、後輩たちの演奏技術の成長には驚かされ、とても嬉しく思いながら聴いていました。同期の9人はさらに上手くなっておりついていくことができないほど成長していました。みんながこの1年どれだけ努力をしたかを身に染みて感じることができたステージだったと思います。
私達3年生のラストステージということはこれで私達は完全に引退です。私にとってこのバンドの3年間は長いものでした。もちろん、たくさんの嬉しかったこと、楽しい時間に恵まれましたが、バンマスをやっていたからか、辛いことの方が圧倒的に多かったなと感じます。バンマスというのはみんなに支えられているというのは常に分かっていましたが、それでも孤独を感じてしまうものです。常に悩み、バンマスだけに留まらせないといけない他者には言ってはいけない想いや考えがあります。辛いこととは言っても孤独感といったマイナスなことばかりではありません。そこから成長させてくれるプラスの面もありました。それはバンドメンバーと一緒でなければ乗りこえて行くことはできませんでした。それから、バンマスならではの孤独感というのは1年前までのことであり、3年生になってからは一切感じませんでした。それは1年前に新たに加わったバンマスの存在があるからです。メインバンマスが2人になり、2人のサブバンマス制が出来て私は彼女たちに本当に救われました。私が昨年の定期演奏会直前に不在になったときには、その穴をカバーしてくれました。その時、彼女達に与えてしまった不安や負担は想像できません。
特に、私と一緒のメインバンマスの子にはこの1年、ほとんどの仕事を任せてしまいました。残り1ヶ月にして受験を終えて復帰しても私は定期演奏会に先駆けてのバンマスの仕事はたくさんあるのに彼女に頼りっぱなしでした。プログラムにもバンドマスターとしてコメントを載せていただいたのは私ですが、実質彼女がこのバンドの本当のバンマスだと私は思っています。この1年、このバンドは彼女の存在と、メインで活動してきた2年生バンマス、1年生バンマスの存在無しでは成り立たなかったでしょう。
私達3年生は10名で引退します。9名の同期達と最後まで続けられたことを嬉しく、誇りに思います。やむを得ず途中で辞めてしまったメンバーも数名いますが、彼らはその後もずっと近くで応援してくれ、時には演奏も聞きに来て写真をとってくれたり、現役メンバーには言えないことも相談に乗ってくれました。最高の同期、先輩、後輩に恵まれた3年間でした。ここでの出会いを大切に。そして音楽を通じて磨かれた感性を基にこれからみる世界を豊かに過ごしていきたいです。
最後になりましたが、顧問の先生方、家族の皆様、友人、OBOGの方々、お力添えいただいた全ての皆様、そして入部したての3年前、私をバンマスに指名してくださった先輩に感謝いたします。ありがとうございました。今後の後輩達による新たな帝京高校Swinging Honey Beesにご期待下さい。
Report:バンマス3年Tb あやねえ
I部演奏曲目
1.Isn't She Lovely
2.Flight Of The Foo Birds
3.Watermelon Man
4.Cheese Cake
5.Beyond The Sea
6.Sympony In Riffs
7.My Little Suede Shoes
8.Take The A Train
9.Dauphin Dance
10.Upper Manhattan Medical Group
II部演奏曲目
1.It's A Small World
2.There Will Never Be Another You
3.Caravan
4.Walkin'Shoes
5.Little Brown Jug
6.This Could Be The Start Of Something Big
7.Ballad For A Rough Year
8.I Got Rhythm
9.上を向いて歩こう
10.Take The A Train
en.September
写真提供:フォトチョイス