ハママツジャズ・ウィーク スチューデントジャズフェスティバル
2学期中間テストが3日後に迫る10月14日、9月に引き続き遠征がありました。今回の遠征は静岡県浜松市です。
浜松ジャズウィークのオープニングイベントStudent Jazz Festivalに参加させていただきました。今回の出場は3年生の先輩方が導いて下さりました。先輩方が私達に繋げてくださったとても大切なステージです。この大会への出場が決まった時、この大会は先輩のバンドではなく、私達の代のバンド編成で出ることが先生より伝えられました。全国から選抜されたバンドが集結するなかで本当に先輩達のバンドじゃなくて私達の代が出演して良いのか、出演しても先輩の様な演奏ができるのか、私はバンマスとして不安だらけでした。
それから3年生の先輩方の仮引退前最後のステージを終えてバンドが私達2年生に代替わりした夏休みお盆明け、今大会曲の練習を始めました。正直、スタートは上手くはいきませんでした。バンドマスターの私の力不足のせいで同期、後輩達、先生方に多大なる迷惑をかけてしまいました。バンドを仕切れずスタート早々楽しく演奏する状態ではありませんでした。ですが先生方や先輩、同期からのサポートが大きな力となりバンドが少しずつでしたが成り立つことができました。
その後、夏休み最後の週のオープンスクールや金沢遠征、文化祭などたくさんのイベントでも演奏してきました。演奏していくなかでも曲に磨きをかけることができました。
そして今回の浜松でのStudent Jazz Festival。早朝の集合からバスに楽器を積み込み、みんな中間テストの勉強をしながらバスに揺られて無事会場に到着しました。お弁当もいただきエネルギーを補充し挑みました。
そして、私たちの出番。あっという間の15分ステージでした。MCも上手くできたと思います。私達の勝負曲として何度も演奏してきた『Take The A Train』『In a Sentimental Mood』1年生バンドの『St.Thomas』これらの曲を通して、今シーズン私達は大きく成長したと思います。ソリストを含め全員が自分の役割を認識し取り組むことができました。
演奏後の講評では講評者の原信夫先生からお褒めの言葉をたくさんいただきました。さらに、原先生からの「もう立派なジャズバンドだね」というお言葉、バンドマスターとして本当に本当に嬉しかったです。舞台で講評を聞いていて一緒に頑張ってきた仲間に感謝の気持ちで胸がいっぱいでした。
実は、本番3日前に今大会の講評者でもあるジャズトロンボーン奏者の片岡雄三先生に今大会のファイナルステージでのスペシャルバンドのリズムセクションの指導とともに演奏をみていただく機会を設けていただきました。
片岡先生はとてもパワフルな方で楽しくレッスンを受けさせていただきました。このレッスンでステージに上がる者として私達が忘れていた最も大切なことを教えてもらいました。まずは私達が笑顔で演奏することを楽しむこと、みんなの『マインド』をあげてひとつになること、一期一会かもしれないお客さんにその時の自分達の最高の演奏をすること。本番3日前にして再確認することが出来て良かったです。
スペシャルバンドの指導では入念な打ち合わせをし、ソロパートを実際に片岡先生にも演奏していただきました。目の前で聴いてて同じトロンボーンを吹く者として本当にすごいなと思いました。音圧からタンギング、音の移り変わりのスムーズさ、圧巻でした。
本番当日も片岡先生の素敵な笑顔と明るさで会場は和んでいました。
私も演奏後、舞台袖に戻ると片岡先生から「あなたもよく頑張った!おつかれ!」と声を掛けていただきました。とても嬉しかったです。
そして、今大会は浜松で行われるということで私はみんなとは少し変わった想いを持って挑みました。私は高校入学を期に親元を離れ、帝京高校に入学しました。私は家族や中学時代の友人と触れ合うことが周りの友人に比べてそんなに多くはありません。以前私は浜松市の隣にある愛知県豊橋市に住んでいましたので今大会は地方遠征でありながら私にとっては地元でのイベントのような気持ちもありました。私達は年間を通して様々なイベントで演奏させていただいていますが関東圏を中心に活動しているため、家族や中学時代の友人にその姿を見てもらうことはありませんでした。ですが、今回は家族も地元の友人も観に来てくれました。離れているからこそ、今の私と私の大事な仲間の姿、演奏を観てもらい、新鮮な気持ちであると共に嬉しかったです。両親と友人には演奏前に会って話すことができました。緊張していましたが久々の顔を見ただけでひどく安心し、一瞬で緊張もほぐれてしまいました。
演奏後はすぐ出発だったので地元の友達ちとは会うことはできませんでしたが、すぐに連絡をくれました。「かっこよかったよ」「初めてジャズを聞いたよ。指揮者いないのに裏拍とか合わせるの大変なのに合っててすごい。また聞きたい!」と、尽きない感想が次々と届いて嬉しかったです。またこの人達の前で演奏したいと思いました。
偉大な先輩方のおかげで私達は大きなステージで演奏することができました。
先輩方、本当にありがとうございました。
そして、先生方や同期、今回一緒に出演して下さったフジモン先輩、遅くまで合奏に付き合ってくれた後輩達、片岡先生、関係者の皆様、ありがとうございました。
2年Tb あやねえ
演奏曲目
1.St. Thomas
2.In A Sentimental Mood
3.Take The A Train